「次世代型の高解像度LCOS(※)による波長選択スイッチの研究開発」がNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発」に採択されました。
(※LCOS=LCOSはLiquid Crystal on Siliconの略。D-ILAは、当社が独自開発した高性能LCOSデバイスのブランド名)
IL-4K070 IL-4K130 IL-WU070
「D-ILA」デバイスとは、JVCケンウッドが独自に開発した高精細反射型液晶パネルで、「D-ILA (Direct drive Image Light Amplifier)」デバイスと名づけました。
高輝度と高精細化を両立できる特長があり、液晶層を通過した光源からの光を90%以上の高開口率を持つ画素電極で反射させることにより、高輝度対応が可能になりました。
JVCケンウッドは拡大する4K,8K映像市場向けD-ILA搭載プロジェクターに加え、映像技術用途以外の市場に向けて応用展開していきます。
D-ILAは高密度画素を配列させたシリコン基板と垂直配向液晶技術を組み合わせた反射型の表示デバイスで、高輝度と高コントラストの両立を実現しました。
D-ILA のシリコン基板には鏡のような電極(反射画素電極)が配置され、その下にCMOSベースの駆動回路を埋め込むことで、原理的にCMOSプロセスの限界まで画素の開口率を高めることができます。
対向するガラス基板は透明電極をもち、画素電極との間にかかる電圧で液晶の制御を行います。
また、独自の垂直配向液晶技術で業界最高クラスの高コントラストを実現すると共に、無機配向膜の採用で高い信頼性も実現。業界のパイオニアとして、20年以上にわたる量産実績を誇っています。
D-ILAは、当社独自の無機配向膜による垂直配向液晶を採用しているほか、画素電極表面の平坦化、画素間ギャップの微細化、セルギャップの制御等を極限まで最適化することにより高精細映像の要となる高コントラスト化を実現しています。
なめらかな階調表現を実現する高精度アナログ駆動や3Dに最適な独自のフレームスキャン方式デジタル駆動等、各種アプリケーションの特性に応じた高精度な液晶の駆動方法を実現しています。
高精細プロジェクターの開発で培った「D-ILA」デバイスは、プロジェクター以外の分野からも注目を集めています。 当社独自の垂直配向液晶技術、反射型構造を持つ「D-ILA」デバイスは、コヒーレンシーの高いレーザー光源の 2次元位相制御の点で有利であり、これを利用して様々な 波長域での応用展開が検討されています。
AR・VR
プロジェクター
位相変調・SLM
ヘッドアップディスプレイ
WSS
ディスプレイ素子 | D-ILA(Direct drive Image Light Amplifier) |
表示サイズ(対角) | 0.69 inches |
画素数(水平×垂直) | 4096×2160 pixel |
画素ピッチ | 3.8um |
液晶モード | 垂直配向方式液晶/無機配向膜 |
ディスプレイ素子 | D-ILA(Direct drive Image Light Amplifier) |
表示サイズ(対角) | 1.27 inches |
画素数(水平×垂直) | 4096×2400 pixel |
画素ピッチ | 6.8um |
液晶モード | 垂直配向方式液晶/無機配向膜 |
ディスプレイ素子 | D-ILA(Direct drive Image Light Amplifier) |
表示サイズ(対角) | 0.717 inches |
画素数(水平×垂直) | 1920×1200 pixel |
画素ピッチ | 8.0um |
液晶モード | 垂直配向方式液晶/無機配向膜 |