ポータブル電源

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ライフハック

DIYを行なう上で便利なポータブル電源。電源確保が難しい場所では、特におすすめしたいです。 今回はフロント部の表記が日本語なので直感的に使い方が理解できる「BN-RB62-C」で、DIYと庭木の剪定を試してみました。

ポータブル電源 ライフハック

DIYや庭木の剪定にも、ポータブル電源が大活躍!

目次

  1. DIYを行なう上で便利なポータブル電源
  2. 庭木の剪定にも威力を発揮!
  3. DIYや庭木の剪定に、非常に役立つツールだ

DIYを行なう上で便利なポータブル電源

新型コロナ禍が続く中、自宅で過ごす時間が増えています。そんな自宅時間を有意義に過ごそうと、DIYで何かを作ろうという機運が高まっています。そこで筆者も子ども用の椅子を自作してみようと試みました。

 

DIYを行なう上で便利なのがポータブル電源です。必須ではありませんが、特にコード式の電動工具を使ううえでは、ACコンセントがすぐ脇にあるのは心強いです。なにより、使用中にコードの取り回しをほとんど考えなくてもよくなりますし、ベランダや庭でDIYを行なううえでは便利なことこのうえありません。



今回は収納付きの子ども用の椅子を、制作することにしました。

 

ちなみに筆者は、DIY未経験ではありませんが、十数年前に花壇の柵を自作したことがあるだけです。それ以外に仕事でもプライベートでも、DIYとはほとんど無縁でした。(ということで、以降、電動工具の使い方や、作り方などで誤っていることもあると思います)

 

そんな筆者が作りたいと思ったのが、収納付きの子ども用の椅子です。何を作ろうかなぁと、インターネットを検索していたら作りたいものを見つけました。市販のものだったのですが、寸法の詳細が載っていたため、これを真似して作ることにしました。

 

まずは、その寸法を元に、どんなパーツが必要なのか、図面に落とし込みます。その後、近所のホームセンターへ行き、板(集成材)を物色。店頭スタッフの方に図面と完成写真を見せて相談。集成材を購入し、図面どおりに板を切ってもらいました。そのほかビスやヤスリなどを、店頭スタッフの方にアドバイスしてもらって購入しました。

 

おっと、ポータブル電源の話から、話題がズレてしまいました。

 

今回使用したポータブル電源は、「BN-RB62-C」です。フロント部の「入力」や「出力」、「入/切」などの表記が日本語なので、直感的に使い方が理解できます。日本語表記だと、さらに安心感が他とは異なります。容量は626Wh。AC出力(ACコンセント)を2つ搭載。USBのType-A端子3ポートのほか、シガーソケットなどを備えています。出力は500W(瞬間出力1,000W)です。


ポータブル電源「BN-RB62-C」


使用した電動ノコギリは、定格消費電力が350W。電動ドリルドライバーは同じく90W。ポータブル電源には、ACコンセントが2つ搭載されているので、両方を同時に接続しておけますし、同時に使用することもできるはずです。1人で作業するので、実際に両方同時に使用することはありませんでした。ただし、使うたびにコンセントを抜き差しする必要がなく、使いたいと思った時に、電動ノコギリも電動ドリルドライバーもパッと使えるのはありがたいです。

 

また夏場であれば、作業中にも扇風機を使って涼を得ることもできるでしょう。特に電動ノコギリを使っている際は、扇風機を使って削りカスを吹き飛ばすと良いかもしれません(今回は、作業した日が寒かったため、扇風機は出しませんでした)。

 

道具の一式をベランダと庭に出して、さっそく作ってみることに。

 

あらかじめホームセンターで寸法通りに切断しておいてもらったので、基本は組み立てていくだけです。切断された木材を並べ、どこにビスを打っていくかを材料にマークを記していきました。

 

また、ホームセンターで切断してもらえるのは、直線部のみです。少し角に丸みを付けたい部分があったので、その部分だけは、電動ノコギリで切断することに。


あらかじめホームセンターで直線部を切っておいてもらいました。
ビスを打つ箇所に印をつけ、切断する曲線を描いておきました。


さっそく電動ノコギリをポータブル電源のACコンセントに差し込み、「入/切」ボタンを押します。これで電動ノコギリのトリガーを引くと、ギュンギュンギュンと力強く動きました。

 

電動ノコギリを使うのは初めてです。トリガーを引くと、刃が前後に力強く動き、思っていたよりも手に伝わる振動が大きいです。しっかりと固定して、厚さ約1.9mmの木材を、切っていきます。一度で丸く切っていくのは難しく、何度かにわけて丸さを出していきました。

 

2枚の木材を切ったのですが、電動ノコギリに慣れ始めたと思ったところで、切断作業は終了。少し切断面が粗くなってしまいましたが、ヤスリがけでリカバーしようと思います。

 

そして、やっと本格的なビス打ちです。まずはドリルビットを取り付けて、印のついたところに穴を開けていきます。木材の太さは約1.9mm。ビスは、径4.2mm×長さ38mmを使いました。

 

まずはビスを打つ箇所に、下穴を開けていきました。これは、ビスを打ち込んだ時に、木材がひび割れするのを防ぐためです。電動ドリルドライバーに径3mmのドリルビットを取り付け、さくさくと下穴を開けていきます。

 

DIYの初心者のくせに、組み立て方などをあまり調べずに作業を開始してしまいました。なんとなく想定していた通り、まずは木工用ボンドを接合部に塗って、仮組みします。さらに、ビスを打ち込む前に、ドリルで下穴を開けました。


木工用ボンドで仮組みし、電動ドリルドライバーで下穴を開けて、ビスを打ち込んでいきました。


この段階では、ポータブル電源のバッテリー残量はほとんど減っていません。電動ノコギリの定格消費電力が350Wで、数分間しか使っていないので、当然かもしれません。また電動ドリルドライバーの消費電力も90Wで、こちらは断続的に使うだけなので、思ったよりも電力の消費が少ないようです。後は、前述した径4.2mm×長さ38mmのビスを、電動ドリルドライバーで32箇所に打ち込み、収納付きの子ども用の椅子を、ほぼ完成させました。

 

最終的には、ポータブル電源のバッテリー残量は95%。まだまだ色んな作業に使えそうです。

 

その後、仕上げのヤスリがけを、手作業で入念に行ないました。電動サンダーも用意しておけば良かったなぁ……。このヤスリがけが、一番時間が掛かってしまいました。


上段にランドセルがぴったり置けるサイズの、踏み台にもなる子供用の椅子が完成!


実際に座らせると、自分用の椅子に上機嫌。
(もっとも初日で飽きてしまいましたが……)


庭木の剪定にも威力を発揮!

生垣用の電動バリカンも使ってみました。消費電力は400Wです。確認した限りでは、使用中のポータブル電源の出力は、最高で130Wでした(ポータブル電源のディスプレイ内に「OUTPUT」として、ほぼリアルタイムに出力が表示されます)。


定格消費電力400Wの電動バリカンを使用。


コードレスの電動バリカンも増えていますが、まだまだコード付きの愛用者も多いのではないでしょうか。コード付きの場合は、電源コードの長さが問題になります。使用モデルの電源コード長は10m。

 

いつもは、家屋の外壁に設置されたACコンセントを利用して使っていますが、これが、実に面倒臭いです。外壁際にあるACコンセントは3箇所。場所によっては、電源コードの長さがギリギリの場所が多いです。そのため、一つの剪定が完了すると、ACコンセントから植木までの、コードが通る位置を変更したりしていました。

 

また、そもそも電源コード10mだけでは届かない庭木も多く、これまでは延長コードを使う場所もありました。電源コードが長くなる分、当然、コードさばきにも時間がかかっていたのです。

 

これが、ポータブル電源の導入で、一気に解消されました。というのも、電動バリカン本体の電源コードが10mであれば、ポータブル電源を中心に、直径20mの植栽を剪定できるからです。例えば、長さ20mの生け垣も、一度のセッティングで刈っていけます。


ポータブル電源を近くに置いておけるので、非常に助かりました。


家屋から10m以上離れた場所にあるドウダンツツジやオオムラサキツツジなどを、これだけ短時間でストレスなく刈れたのは初めてです。

 

ポータブル電源を使ったことで、電源コードの取り回しを、ほとんど考えることなく作業できました。そのため、かなりの時間短縮が実感できました。

 

最も高い場所で180cmほどある長さ10mほどの生け垣と、大きめのドウダンツツジ1本とオオムラサキツツジを2本、電動バリカンを使って剪定しました。1年間放置していたため、念入りに刈り込んだこともあって、すべてで10~20分ほどかかりました。

 

ポータブル電源のバッテリー残量は、はじめ「79%」だったのが「75%」になっていました(子ども用の椅子を作った後に、もう一つ踏み台を作ったり、生木を伐採したりしたため、剪定開始時のバッテリー残量が79%でした)。4%ほどを消費したことになります。電動バリカンは、電力消費が激しいと予想していたのですが、意外と少なかったです。


家屋から離れた場所でも、電動バリカンがスムーズに使えた。


DIYや庭木の剪定に、非常に役立つツールだ

今回はポータブル電源を使って、DIYと庭木の剪定を行なってみました。いずれにおいても、ポータブル電源が大いに役立ちました。

 

使う場所のすぐ脇に置けるため、コードの取り回しで悩むことがありません。詳細は記しませんが、家屋から100m離れた場所にある、直径8cm前後の杜仲茶の不要な木を、7本、伐採しました。そうした、電源確保が難しい場所では、ポータブル電源が活躍してくれます。また前述したとおり、ポータブル電源をすぐ脇に置いておけるので、コードの取り回しに気を使うことがなく、コードレスの電動工具を使うのと、ほぼ代わらない感覚で使えたと言えます。

 

特に電動バリカンについては、バッテリーモデルよりも軽量なため、あえてバッテリー非搭載モデルを愛用している人も多いのではないでしょうか。その場合に、電源確保が難しいエリアもあるだろうと思います。そんな方にも、ポータブル電源の使用をおすすめしたいです。


余っていた材木で、ウッドデッキ用の階段も作ってみました。


※画像はBN-RB62-Cを使っています。

※本機を不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※心臓にペースメーカーを装着している方は使用しないでください。ペースメーカーが、本機の影響を受ける恐れがあります。

※本機は防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水、海水などがかからないように注意してください。また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

Profile


フリー編集ライター
河原塚 英信
HIDENOBU KAWARAZUKA
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。
カメラやスマートフォン、ドローン、VRなど、デジタル製品全般とSNSなどのWebサービスに精通。雑誌やWebサイトで執筆中。


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