ポータブル電源

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第18回のコラムは、“電気のちょこっと貯金”を楽しんでいる筆者の日常と、 ハイパフォーマンスなポータブル電源「BN-RB15-C」の使い勝手の続報をお届けします。

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作って貯めるのが楽しい“電気のちょこっと貯金”はベランダ菜園みたいなものなのです

ポータブル電源は、アウトドアやもしもの時の備えとして使うだけでなく、いつもの暮らしの中で延長コードに代わるコンセントとしても大活躍するアイテムです。

 

今回は、ポータブルソーラーパネルとスタンダードタイプのポータブル電源「BN-RB62-C」をアトリエのベランダに出して“電気のちょこっと貯金”を楽しんでいる筆者の日常と、ハイパフォーマンスなポータブル電源「BN-RB15-C」の使い勝手の続報をお届けしたいと思います。

目次

  1. マンションで楽しめるのがうれしいベランダでのソーラー充電
  2. 超大容量「BN-RB15-C」なら電子レンジ調理でカルボナーラもOK!
  3. 床置きが定位置だから、もう1つのコンセントとして便利に使える

マンションで楽しめるのがうれしいベランダでのソーラー充電

もうこちらのコラムではすっかりおなじみのキーワードになった、ポータブル電源とポータブルソーラーパネルを使った“電気のちょこっと貯金”ですが、それって何?という方のために改めてご説明すると…

 

晴れた日にベランダにポータブルソーラーパネルを持ち出して太陽光発電をして、それをポータブル電源に繋いで貯めておこうというものなんです。一般的なポータブルソーラーパネルの使い方のイメージは、キャンプなどアウトドアを楽しむときに一緒にポータブルソーラーパネルも広げてといったものだと思います。

 

でもね、これを日常に取り入れたら便利なんじゃないかなと思ったのです。太陽の光によって電気が作られて、ポータブル電源に表示される電池残量の数字が増えていくのがうれしくて、楽しくて! だからちょっとした隙間時間にも晴れ間が出ていると、いそいそとポータブルソーラーパネルを取り出して、ベランダへ。太陽がなるべくたっぷり当たる場所や向きを探して、そこに立て掛け、ポータブル電源の入力端子に繋ぐ毎日なのです。

 

自宅の屋根にソーラーパネルを設置して太陽光発電を導入している知人が、「今日はどれくらい発電できたかな?とチェックするのが楽しみ!」と言ってた気持ちがわかるというもの。冬の寒い日でも、1時間程度でもベランダに出しておくと、電池残量が56%だったのが66%に増えている。それを“電気のちょこっと貯金”と名付けたのでした。

 

スタンダードタイプのポータブル電源「BN-RB62-C」は、本体重量約6.5kgで女性でも持ち運びしやすい重さと大きさなのがいいんですよね。太陽の光で作った電気をスマホや読書用端末、小型家電の充電に使ったり、もう1つのコンセントとしてサーキュレーターの電源として使ったり。なんて幸せなことでしょう。

 

こんなふうに説明すると「どれくらい電気代がお得になりますか?」「そんなに手間暇かけただけの電気ができるんですか?」と聞く人もいますが、お得のためじゃなくて、楽しみのためという方が近いのかなと思っています。つまりね、“電気のちょこっと貯金”はベランダ菜園みたいなものなのです。野菜をスーパーで買ってくるより安上がりだから作るんじゃないですものね。「育てる楽しみ、収穫する楽しみ、食べる楽しみ」それがベランダ菜園の醍醐味ですから。

 

太陽の光で電気を作れることを楽しみ、増えていく電池残量に喜び、それを使えることに感謝する…そんな感じです。共感してくださる方が増えますように。


ポータブルソーラーパネルの新モデル「BH-SP100A-H」とスタンダードタイプのポータブル電源「BN-RB62-C」を使って、アトリエのベランダで“電気のちょこっと貯金”中

1時間ちょっとで電池残量56%から66%に増えていました!


超大容量「BN-RB15-C」なら電子レンジ調理でカルボナーラもOK!

2022年12月にお目見えした新モデルのポータブル電源「BN-RB15-C」は、AC出力1,800W(瞬間最大出力3,600W)、容量1,534Whという頼もしい一台。前回は、電気ケトルやドライヤーといった高出力の家電も使えることをご紹介しました。今回は、ポータブル電源愛用者からのリクエストが多いという「電子レンジ(オーブンレンジ)」を使ったお料理を試してみました。

 

この夏に発売された注目のオーブンレンジを使って、ボウル1つで作るお手軽パスタを作ってみようというわけ。実はこのオーブンレンジには専用のガラスボウルが付属していて、オーブン用の角皿の下にはレールが付いているというユニークな設計になっています。このレールにガラスボウルを差し込んでセットすると、ボウルが浮き上がるために加熱のためのマイクロ波が下に集中して温度ムラができるのを防ぎ、全方位から加熱することができるようにしたのです。

 

今回作ったのは、熱の通し方が難しいカルボナーラ。スパゲッティと水、コンソメ顆粒、オリーブオイル、塩を入れ、はしでスパゲッティを左右に揺らしてなじませます。ベーコンとすりおろしにんにくをのせたら、準備完了。スパゲティは太さ1.6mmでゆで時間7分のものを使い、ボウルに入るように半分に折るのがポイントです。

 

ボウルにふわりとラップをかけたら、角皿下部のレールに差し込み、「うきレジ」→600W→9分にセットしてスタートボタンをオン。レンジ加熱後に取り出した直後は何となく水分が残っているようにも感じますが、ボウルにバター5g、卵黄1個分、粉チーズ、ブラックペッパーを加えて、よく混ぜ合わせているうちに、みるみるうちにちょうどいい塩梅のカルボナーラが出来上がるのが何だか不思議。生クリームも牛乳も使わない正統派のカルボナーラは絶品。隠し味のすりおろしニンニクがいい仕事をしています。9分加熱後に電池残量を確認してみると、100%が90%になっていました。

 

今回は「600Wの設定」で調理しましたが、これは調理に必要な電力(定格高周波出力)のこと。どういうことかというと、電子レンジの出力ボタンや今回のような調理設定の際の「500W」「600W」「1000W」といった数字は、実は消費電力を表してはいないのですね。これらはマイクロ波の「定格高周波出力」という数値で、食べ物を温める時に使われるエネルギーの強さを表しています。「数値が大きければ大きいほど、温める力が強い」ということになります。

 

動作中はさらに電力を必要とし、電子レンジを動かすためのすべての電力を合算した値(定格消費電力)がポータブル電源に表示されます。今回も実際には1,098Wの高出力の値が表示されていました。

 

電子レンジの消費電力はメーカーや商品にもよりますが、一般的には定格高周波出力の1.5~2倍の消費電力がかかります。一般に定格高周波出力が「500W」だと消費電力は1000Wh程度、「1000W」だと1500Wh程度になるようです。

 

とはいえ、AC出力1,800W(瞬間最大出力3,600W)までOKなのですから、心配は不要。大容量なので1回の調理で10%しか電池が減っていないのにも納得です。


ポータブル電源「BN-RB15-C」のAC出力端子にオーブンレンジのプラグを差して料理をしてみることにしました

 

※撮影のため、椅子の上にポータブル電源を置いています

付属のガラスボウルを角皿(天板)の下にあるレールに差し込むと、ボウルが少し浮き上がるのがポイント(写真左)。「うきレジ」→600W→9分で加熱します

9分加熱後に電池残量を確認してみると、100%が90%になっていました。

レンジだけで作ったカルボナーラ。加熱後に卵黄・バター・粉チーズ・ブラックペッパーを加えてよく混ぜて仕上げます


床置きが定位置だから、もう1つのコンセントとして便利に使える

ポータブル電源「BN-RB15-C」は頼もしいけれど、16kgと気軽に持ち運びするのには厳しい重量級なので、撮影以外では基本的にはアトリエの窓際を定位置にしています。加湿器を使う時にちょうどいい場所にあるので延長コードを使わずに済んで便利だなと思っているのですが、湿気等の影響がないようになるべくポータブル電源から離すようにしています。

 

今、アトリエで愛用している加湿器は、ヒーター加熱式と超音波式を組み合わせたハイブリッド式。パワフルかつ熱くならずに細かいミストが出るところや、UVランプの照射で加湿する水を除菌しているので衛生面で安心して使えるところが気に入っています。超音波式だとミストの粒子が大きくて床や棚など置き場所の周辺を濡らしてしまうこともありますが、こちらはそのようなこともありません。

 

定格消費電力は95Wとなっていましたが、ポータブル電源のディスプレイで確認してみると94Wで、ほぼその通り。「11H」という表示を見て、11時間連続で使えるのはすごいなあと思いました。

 

ということで、床置きの日常使いが基本のポータブル電源「BN-RB15-C」。こちらはわりとこまめにACアダプターを使って充電するようにしています。


ポータブル電源「BN-RB15-C」は重いので、窓際の床が定位置に。加湿器を使う時にちょうどいい場所にあるので延長コードを使わずに済んで便利。ただしなるべくポータブル電源から離して湿気等の影響がないように気をつけています

加湿器の定格消費電力は95W。ディスプレイに表示されていた数字も94Wになっていました。11時間連続で使えるとは頼もしいです

ヒーター加熱式と超音波式を組み合わせたハイブリッド式の加湿器なので、パワフルかつ熱くならずに細かいミストが出るところが◎


※画像はBN-RB15-C、BN-RB62-C、BH-SP100A-Hを使っています。

 

【ポータブル電源について】

※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。

※心臓にペースメーカーを装着している方は使用しないでください。ペースメーカーが、本機の影響を受ける恐れがあります。

※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。

【ポータブルソーラーパネルについて】

※ご使用の際は、野外にて太陽の直射日光を受けるように設置してください。

窓際などの屋内では十分な充電ができません。また、蛍光灯での充電はできません。

※太陽光パネル部が影にならないようにしてください。

※太陽光パネル部が汚れてると発電量が低下しますので、軟らかい布で乾拭きしてください。

 汚れがひどい時は中性洗剤をつけた布で汚れをふき取ってから乾いた布で拭き取ってください。

【ポータブル電源、ポータブルソーラーパネル共通】

※不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。

※防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水、海水などがかからないように注意してください。

また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。

Profile


家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA
新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。


JVCポータブル電源が紹介されています。


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