香川大学医学部附属病院は、1983年に開設された国立大学法人香川大学医学部附属の大学病院で、香川県にある唯一の大学病院です。
2017年12月に当社の医用画像表示モニタ(以下、医用モニタ)の新ラインアップ“i3 シリーズ”モニタを導入し、運用開始後約1年が経過しましたので、導入後の効果について伺いました。
香川大学医学部附属病院では2009年より当社医用モニタ“i2 シリーズ”を導入・運用しています。2011年から病院の再開発が開始され、南病棟と新手術棟が新築、放射線部も改修されました。“i2 シリーズ”導入以来、当社医用モニタの運用実績とサポートをご評価の上で、今回の医用モニタ更新も引き続き当社製品を選んでいただき、2017年12月にリリースした“i3 シリーズ”の200万画素 21.3型カラー液晶モニタ(モデル名:CL-S200)と300万画素 21.3型カラー液晶モニタ(モデル名:CL-S300)合計189台を導入することとなりました。
放射線部主任(院内) 放射線技師 三木章弘氏に導入の効果を伺いました。
Q 医用モニタの選定では、どのようなところを重視されていますか。
A 医用画像の多くの割合を占めるグレースケール画像を適切に表示できること、GSDFの階調特性に対応していること、内視鏡画像をはじめとするカラー画像の表示を適切に表示できることが望ましいです。また、画像の色調や階調を適切に表示できることも重要です。その他には、必要に応じてキャリブレーションができることや、ネットワークを利用して効率良くモニタの管理ができること、輝度や接続方法、院内各所で設置・運用する上で電源アダプタが内蔵されていることも重視しています。
Q i3 シリーズモニタ(CL-S200、CL-S300)の診断画像の見易さと画質についてはいかがでしょうか。
また、当社特許技術であるダイナミックガンマ機能の使用感も教えてください。
A モノクロ画像、カラー画像ともに階調が適切に表示できています。ダイナミックガンマ機能については、実際に消化器や呼吸器専門の内視鏡医にもダイナミックガンマ機能のON/OFF状態で内視鏡画像を見比べてもらいましたが、ダイナミックガンマ機能がON状態での画像表示の方が支持されました。ダイナミックガンマ機能により、マルチモダリティ環境の構築が実現できるようになったと思います。
Q デザイン等について、実際にi3 シリーズモニタを使ってみた感想を教えてください。
A モニタ本体がスリム化されたので、以前に比べて大変設置しやすくなりました。横から見た時の筐体の薄さは部内外でも好評です。
Q i3 シリーズモニタでは従来のi2 シリーズモニタに比べ、省スペース化を実現しています。導入後作業スペースは広がりましたか?
A スタンド幅が随分小さくなったので、周辺機器や小物が置きやすくなりました。スリム化したことにより重量が軽くなったので、持ち運びの負担はとても軽減されました。以前よりもモニタを動かしやすくなったので、配置やレイアウトの自由度が広がりました。
Q モダリティ機器や院内環境とマッチするよう、モニタの背面色にグレイッシュホワイトを採用しましたが、いかがでしょうか。
A 背面色によって重厚感が軽減され、圧迫感も少なくなりました。また、清潔感もあり、設置環境に馴染んでいます。
ありがとうございました。
(2018年12月取材)
香川大学医学部附属病院は、高度、先進医療を提供する「特定機能病院」として、急性期医療や高度な医療を担うとともに、香川県の基幹病院として地域の医療機関と連携し、紹介、逆紹介を推進し、円滑かつ効率的な医療の提供、患者サービスの向上を目指しています。
香川大学医学部附属病院
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