北里大学メディカルセンター 様



“i3シリーズ” 200万画素21.3型カラー液晶モニター CL-S200 合計50台をリプレイス導入


 北里大学メディカルセンターは、1989年に社団法人北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院として開院以来、地域医療支援病院、災害拠点病院及び臨床研修指定病院の指定を受け、埼玉県中央地域の医療圏における地域医療の中核を担っています。同院は2019年にJVCブランド最新“i3シリーズ”の200万画素カラー液晶モニター CL-S200合計50台をリプレイス導入されました。今回、放射線部 診療放射線技師の櫻井朋幸氏、情報システム管理課の田中雄一氏に導入後の状況についてお話を伺いました。



他社モニターと比較してJVCを選定、一元管理できるソフトが魅力。


Q 貴院ではフィルムレス化にいち早く取り組まれてきたと伺いましたが、フィルムからモニター読影になるまでの経緯を教えてください。

A 放射線画像サーバーを導入した2000年にJVC(当時:TOTOKUブランド)の300万画素モノクロ液晶モニターを導入し、高精細モニターによる読影が始まりました。
その後、院内にフィルムレス化推進ワーキンググループを設置し、2008年に200万画素カラーモニター(CCL256i2)を導入し、全館完全フィルムレス運用をスタートしました。
フィルムレスへの移行に当たり、外来病棟、手術室等、院内にJVCモニターを順次設置していきました。
選定時には数社のモニターを並べ、実際にデモ比較をしてドクターにアンケートを取り、JVCのモニターを選定しました。(田中氏)

Q 2000年から継続してJVCモニターをご使用いただいておりますが、今回のモニター更新でJVCを選定した理由を教えてください。

A 前回モニター(CCL256i2)を導入してから7年程経ち、モニターの入れ替え時期が近づいてきたので、電子カルテを更新するタイミングに合わせて既存モニターのリプレイスを考えていました。
今回再びJVCモニターを選定した理由ですが、もちろん今までの実績やコストも重要なファクターではありましたが、一元管理できるJVCのソフト(PM Medivisor)が非常に魅力的で、そのソフトを使ってモニターの引き継ぎが簡単にできるという点が選定した大きな理由です。(櫻井氏)





高輝度・高コントラストタイプの200万画素21.3型カラー液晶モニター CL-S200 50台を診察室23室(23台) 病棟10部屋(10台) 放射線部(3台) 手術室7部屋(14台)に設置。

 

  • モノクロ画像診断時にDICOM Part14で定義されるグレースケール階調を経年変化に影響されることなく高精度に再現
  • JVC独自のダイナミックガンマ機能で、画面内に混在するモノクロ画像とカラー画像をピクセル単位で自動的に識別し、それぞれの画像に最適な階調でリアルタイム表示を実現
  • 各種センサー機能を搭載(照度センサー / カラーフロントセンサー /人感センサー)
  • DisplayPort1.2a 対応の入出力端子により、デイジーチェーン(数珠つなぎ)接続が可能
  • 5年間保証


ダイナミックガンマ機能が非常に有効。画質と省スペースに配慮されたデザインも満足。


Q 今回導入いただいたCL-S200は、モノクロやカラー画像をピクセル単位で識別して最適な階調で医用画像を表示するダイナミックガンマ機能を搭載しています。マルチモダリティ化が進んでいる現代には欠かせない機能だと思いますが、使用感はいかがですか?

A ダイナミックガンマ機能は非常に良いです。今までは内視鏡画像やRI画像などを適切な階調で表示しきれないところがありましたが、それを気にせず描出できます。画像を作る放射線技師からすると、大変便利な機能です。(櫻井氏)

Q 以前のモデルからコントラスト比がさらに向上しています。(1400:1→1800:1) 実際にお使いいただいた上で、画質はいかがでしょうか?

A コントラストが良くなっており、とても見やすいです。感覚的な表現になりますが、シャキッとしていてエッジが効いているような感じがします。(櫻井氏)

Q 目のストレス(疲労)を軽減するために、テキスト表示時の白表示面積に応じて自動的に画面輝度を調整するオートテキストモード機能を搭載しています。

A まだじっくり使ったことはないのですが、文書を表示した時の眩しさを抑えるオートテキストモードという輝度調整機能は使ってみたい機能です。医用モニターで文書を開くときに突然ホワイトバックになって眩しい時がよくあるので、その機能には期待しています。今後試してみて院内に展開していきたいと思います。(櫻井氏)

Q i3シリーズでデザインを一新し、スタンドベースもより一層小型になり、薄型・軽量化を実現しました。

A スリムなデザインで設置自由度が増し、作業スペースが広く使えるようになりました。また電源を内蔵しているため、ACアダプタの置き場所も困らないのでその点も良いですね。放射線部にもCL-S200が導入されましたが、見た目も非常に良い印象です。(櫻井氏)


精度管理業務の効率が向上。


Q 精度管理の状況についてお聞かせください。

A 読影端末にはモニターQA(Quality Assurance)用のアプリケーションソフト(QA Medivisor Agent)をインストールして管理しています。輝度は知らないうちに落ちてくるので、キャリブレーション等の管理をソフトで自動的に行ってくれるのは非常に助かります。院内点在している複数のモニターは、毎朝PM Medivisorを立ち上げて状態をチェックしています。モニター単体ではマンモグラフィの端末を毎日精度管理しています。(櫻井氏)

Q ソフトウェアの使い勝手はいかがですか?

A QA Medivisor Agentは、従来の精度管理ソフトからよりグラフィカルになり、字も大きくなったのでさらに使いやすくなりました。PM MedivisorはWebブラウザアプリケーションなので、病院内のどこにいても閲覧でき、モニターの状態をすぐ確認出来ますので、放射線部、情報システム管理課で簡単に情報共有ができ、とても便利です。(櫻井氏)

Q JVCケンウッドに期待することを教えてください。

A 今回の導入でもモニター・ソフトウェア共に高品質で、全く問題は起きませんでした。事前の動作確認から現場設置までご協力いただき、JVCケンウッドの対応に大変満足しています。(田中氏)

A 精度管理ソフトでは、我々ユーザーがリクエストした内容を常に取り入れながらソフトウェアアップデートに反映して頂けているので、とても満足しています。 (櫻井氏)



ありがとうございました。

 

(取材日 2019年9月)



1989年4月、北里研究所創立75周年に、地域医療の中核として高度かつ先進的な医療を行うと同時に、地域文化の発信基地としての使命を受け持つべく、「社団法人北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院」として開院しました。2002年には救急センター、ICU、ヘリポートを含む新棟(北館)がオープン、2003年には地域医療支援病院、災害拠点病院及び臨床研修指定病院の指定も受け、地域医療の更なる発展に努めています。2008年4月に「北里大学北里研究所メディカルセンター病院」に改称し大学の附属病院となったのち、2013年1月には新たに病院名を「北里大学メディカルセンター」と改称、さらに、2015年1月には学校教育法に定める「医育機関」として医学教育を行う病院となり、「地域医療を追究し学べる病院」を目指しています。
真の健康は心の充足であってこそのものと考えており、「絵のある病院」として認知され、人にも自然にも地域にもやさしい病院を目指しています。

 

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