2019年3月19日 報道発表
マンモグラフィ画像表示に求められる高解像度(500万画素)と高コントラスト比(2000:1)を実現
株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、医用画像表示モニター「i3シリーズ」の新商品として、「CL-S500」(21.3型500万画素カラー液晶モニター)、「MS-S500」(21.3型500万画素モノクロ液晶モニター)の2モデルを6月下旬より発売します。
品名 | 型名 | 希望小売価格 (税抜き) |
発売時期 |
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21.3型500万画素カラー液晶モニター | CL-S500 | オープン価格 | 6月下旬 |
21.3型500万画素モノクロ液晶モニター | MS-S500 |
現在、日本人女性のがん罹患率(がんが発症する割合)トップは乳がんであり、その割合はさらに増加する傾向にあります。そのため早期発見の重要性が認知され、その有効な画像診断の1つであるマンモグラフィによる乳がん検診の普及が進んでいます。
このような中でマンモグラフィ画像に対し、読影医(医師)による素早く、正確な診断が求められ、医用画像表示モニターには微細な病変や淡い陰影を識別できる、より高い解像度とコントラスト性能が求められています。
そこで当社は医用画像表示モニター「i3シリーズ」の最上位モデルとして、高精細500万画素の表示性能に加え、高コントラスト比2000:1を実現した「CL-S500」(カラー)、および「MS-S500」(モノクロ)を発売します。「CL-S500」は、当社独自のダイナミックガンマ機能による、モノクロ画像/カラー画像の高精細かつ最適な階調表示に加え、新たな安定化回路システムを搭載し、輝度・色度変化に応じたリアルタイムでの補正が可能です。また、「MS-S500」は、超高解像度表示を実現するサブピクセル独立ドライブテクノロジーを搭載しています。
本2モデルとも「i3シリーズ」で好評の、画面の見やすさや使いやすさへのこだわり、省スペースへの配慮に加え、モニター前面をフラット化したスタイリッシュなデザイン、暗室での読影をサポートする「Reading Light」を新搭載し、さまざまな作業環境へ対応するとともに、よりスマートな読影環境を提供します。
本モデルは高いコントラスト比(2000:1)を実現し、マンモグラフィ画像に求められる微妙な陰影・濃淡を忠実に再現します。大量の医用画像を読影する医師の気付きを高め、作業効率向上と負担軽減に貢献します。
<コントラスト比500:1> <コントラスト比2000:1(本モデル)>
液晶パネル前面には、不意の衝撃・キズ・汚れから液晶面を保護するガラスフィルターを装備。また、当社独自の新たな低反射技術の採用により、反射による画面の映り込みを抑えるとともに、モニター前面のフラット化を実現しました。
<フラット化を実現したモニター前面>
モニターに内蔵された「Reading Light」で手元にあるキーボードを照らすことで理想的な環境光のもと、作業を行うことができます。
<Reading Ⅼight使用イメージ>
キーボードの収納も考慮した上で、安定感を維持しつつ、小型のスタンドベースを採用し、机上空間での省スペースを実現します。さらに、背面色にはモダリティ機器に合わせたグレイッシュホワイトを採用し、設置環境との調和を図っています。
<設置スペースイメージ>
当社独自のダイナミックガンマ機能(特許第6277984号)により、画面内に混在するモノクロ画像とカラー画像をピクセル単位で自動的に識別し、それぞれの画像に最適な階調で表示します。従来モデルと比較し、モノクロ画像/カラー画像の判別の精度をさらに向上させました。超音波/内視鏡/病理/核医学といったさまざまなカラー画像を、簡単な操作でリアルタイムにかつ最適に表示します。
<ダイナミックガンマ機能イメージ>
モノクロ・カラー画像の輝度変化に加え、新たに色度の変化を本体のフロントセンサーで計測し、リアルタイムに自動補正することで、常に安定した画質を実現する新安定化回路システムを搭載しました。
入力画像の詳細な情報に応じ、サブピクセルを独立ドライブ(表示)することにより 高精細表示を実現※1する超解像度技術サブピクセル独立ドライブテクノロジーを搭載しています。(特許第4773522号)
※1:解像度設定2048×2560時、サブピクセル独立ドライブにより2048×7680の解像度表示が可能。サブピクセル独立ドライブテクノロジーに対応したビューワーが必要です
<サブピクセル独立ドライブテクノロジー>
モデル名 | CL-S500 | MS-S500 | |
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液晶パネル | 方式 | 21.3型 TFTカラー IPS方式 | |
表示画面サイズ | 水平337.92mm×垂直422.4mm | ||
画素ピッチ | 水平0.165mm×垂直0.165mm | ||
コントラスト比 | 2000:1 (typ.) | ||
最大輝度 | 1150 cd/㎡ (typ.) 出荷時設定 410cd/㎡,500cd/㎡ |
3000 cd/㎡ (typ.) 出荷時設定 500cd/㎡,1000cd/㎡ |
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視野角 | 178°(上下 · 左右) | ||
表示性能 | 推奨解像度 | 2048x2560 | |
色表示 | 1677万色 DisplayPort 10bit入力時は10億7374万色 |
256階調 DisplayPort 10bit入力時は1024階調 ※サブピクセル独立ドライブ時は1276階調同時表示 |
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インターフェイス | 入力信号 | DVI-D(DVI1.0 準拠)、 DisplayPort(DisplayPort1.2a 準拠) |
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出力信号 | DisplayPort(DisplayPort1.2a 準拠) | ||
プラグアンドプレイ | DDC2B 対応 | ||
電源 | 入力電源 | AC100~240V、50/60Hz | |
消費電力通常時 | 80W(typ.) (パワーマネジメント機能付き) |
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機能 | キャリブレーション | 輝度、ガンマ、色度の調整 3種類の設定を保持可能(※オプションのキャリブレーションキットが必要) |
輝度、ガンマの調整 3種類の設定を保持可能(※オプションのキャリブレーションキットが必要) |
USBハブ | USB規格 Rev.2.0準拠 セルフパワード Upストリーム1ポート、Downストリーム2ポート |
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適合規格 | JESRA X-0093(管理グレード1A)、ANSI/AAMI ES60601-1(2005)+A1(2012)、CAN/CSA-C22.2 No. 60601-1(2014)、CE(EN60601-1、 EN60601-1-2)、FFC Part15 subpart B Class B,ICES-003-B、VCCI-B適合、FDA510(k)、RCM、J-Moss、RoHS | ||
物理的仕様 | 外形寸法 (スタンドを含む) |
ランドスケープ使用時: (W)493mm×(H)451.3~546.3mm×(D)196.5mm | |
ポートレート使用時: (W)361.5mm×(H)517~612mm×(D)196.5mm | |||
質量 | 約9.5kg、スタンドを除く本体のみの質量は約6.5kg | ||
スタンド | チルト、スイーベル機能付き | ||
本体取り付け部 | VESA準拠(取り付けピッチ:100×100mm) | ||
付属品 | 電源コード、DVIケーブル、DisplayPortケーブル、 USBケーブル、保証書付き取扱説明書、設置マニュアル、ソフトウェア「QA Medivisor Agent LE」 |
<商標について>
・「QA Medivisor Agent」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。
・記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
【報道関係窓口】 | 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ |
TEL : 045-444-5310 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地 | |
【お客様窓口】 | JVCケンウッド カスタマーサポートセンター |
TEL : 0120-2727-87(固定電話からはフリーダイヤル) / 0570-010-114(携帯・PHSからはナビダイヤル) / 045-450-8950(一部IP電話から) |
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