「“e-shift”テクノロジー」は、1画素を斜めに0.5画素シフトすることで解像度を倍増化するJVC独自の高解像度表示技術です。当社は、2011年に他社に先駆けて4K/e-shift技術を開発。年々進化を遂げることでフルHDパネルでありながら、4Kネイティブに迫る高解像度で好評価を得てきました。今回DLA-V9Rに採用された8K/e-shift技術は従来から定評のある独自の高画質映像技術「Multiple Pixel Control(MPC)」との組み合わせによって、フルHDや4K映像を高精細な8K(8192×4320)映像に変換し、より実際の被写体に近い、緻密で臨場感あふれる映像を再現します※1。
D-ILAモデルすべてに搭載の「Multiple Pixel Control(MPC)」は、4Kカメラで捉えられた被写体のにじみの発生に着目。独自のアルゴリズムで解析/補正することにより、オリジナルの映像に近づけることができる高画質処理技術です。従来のバンド処理と比べ、より高帯域に重点を置いて画像検出を行うことで、究極の臨場感とボケ感を両立し、4K解像度ならではのリアリティーを実現します。ハイエンドモデルのDLA-V9Rでは、MPC処理後の映像を8K/e-shiftによりアップコンバートされ、情報を倍増化。これにより、オリジナル映像に近い滑らかな表示が可能となります。
進化し続けるD-ILA。そのプロジェクションデバイスはプロジェクターの心臓とも言える部分です。最新の3モデルには、独自の高精細・高密度化技術により画素ピッチ3.8μmを実現した0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスを搭載。フルハイビジョンの4倍を超える約880万画素(水平4096×垂直2160 画素)の高精細表示を実現します。また、垂直配向技術や平坦化技術により、光の散乱や回析などの異常光を抑えることで高いコントラストを実現。狭ピッチ画素プロセスにより大画面でも格子が見えにくく、4Kネイティブによる滑らかかつ高精細な映像表現が可能です。
オールガラス・直径100㎜高解像度レンズ搭載ハイエンドモデルのDLA-V9Rは、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズを搭載。上下100%、左右43%という広いシフト範囲※2を確保しながら画面の隅々まで高解像度で映しきるこのレンズは、100mmの大口径とし、R/G/B の屈折率の違いを加味した5枚の特殊低分散レンズを採用することによりシフト時の色収差・にじみなどを抑え、8K解像度を忠実に再現することが可能です。
4K60P 4:4:4にも対応した動画補間技術「Clear Motion Drive」と映像に応じてD-ILAデバイスの駆動を最適に制御する「Motion Enhance」の2つの動画処理技術を搭載。この2つの独自技術により、素早い動きの映像を視聴するときにありがちな残像感を低減し、あらゆる動画映像を滑らかかつ鮮明に再現します。
昨今の、ハイスペックゲームなどゲームの世界でも4Kの出力が可能な新世代モデルの発売が相次ぎ、大画面で4K/HDRのゲームを楽しみたいというユーザーの要求が高まっています。PC信号やゲーム等操作画面とのシビアなタイミングが求められるコンテンツに対応し、「低遅延モード」を設けました。
ハイエンドモデルのDLA-V9Rは、THX社が定める「THX 4K DISPLAY」認証を取得予定(申請中)。この規格は2K・4K再生時において“映画監督の意図する映像を家庭で忠実に再現する”ことを目的に制定されています。THX 4K DISPLAY認証製品は、正確な色再現性、視野角やビデオ処理など400以上の厳しい画質テストをクリアした「高品位、高画質の証」です。加えて、世界的に高く評価される映像の品質基準であるisf認定を全モデルで取得。isf認定を受けた映像調整エンジニアによってカラーキャリブレーション調整を行うことが可能です。