アウトドアやもしもの時の備えとして使うイメージの強いポータブル電源ですが、実はいつもの暮らしの中で延長コードに代わるコンセントとして役立つことをご存知ですか?
今回も前回同様「BN-RB62-C」を使用し、さらにおうち時間が楽しくなる“ポータブル電源のある暮らし”をご紹介したいと思います。
ポータブル電源「BN-RB62-C」
ここ1~2年、すっかり定着したリモートワーク。家の中に新しくワークスペースを設けたという方や座り心地のいい椅子を購入したという方も多いことでしょう。筆者は日中は東京・広尾に構える「家電アトリエ」で仕事をしていますが、自宅にはスタンディングデスクを置いて、急ぎのゲラチェックや原稿執筆をしています。
でもずっと同じ場所、同じ姿勢で仕事をしていると集中力に欠けてしまうのがネック。ましてやリモートワークのように1人で仕事をする場合はなおさらです。そこでおすすめなのがベランダに仕事場所を移すこと。ようやく夏の暑さも落ち着いて秋風が吹き始めた今の季節は、ベランダでの外の空気が気持ちいいのです。気分転換にもなりますし、オンラインのミーティングも日差しがちょうどよく当たって、顔が明るく見えるというメリットも。
そんな時に大活躍するのがこのポータブル電源「BN-RB62-C」。容量626Whとたっぷりですし、一般的なコンセント差込口のAC出力端子が2口、タイプAのUSB出力端子が3口もあるので、パソコンとスマートフォンへ同時に給電しても大丈夫。オンラインミーティングがいくつか続いてもパソコンのバッテリー残量を気にせずに安心して仕事ができます。ベランダに持ち出すときにも本体重量が約6.5㎏と女性でも苦にならない重さ。ディスプレイ部には、ポータブル電源側のバッテリー残量も表示されるのもいいですよね。
アトリエのベランダに古いテーブルを持ち出して仕事をしてみたら、秋風に吹かれながらの作業が心地よく、いつもより捗りました!
日頃、キッチン家電だけでなく、さまざまな分野家電を取材したり、チェックしたりしていますが、中でも小型のマッサージ器やマッサージチェアなどは精力的にアンテナを張っているものの1つ。アトリエにもお気に入りのアイテムを多数、置いてありますし、仕事の合間にはそれを使って癒されています。ただ、コンセントの数が限られていますので、これまではどうしても延長コードを用意して、それに繋いで…ということになっていたのです。
でも、ポータブル電源があれば、そんな手間も一気に解消。大好きなソファに座ってマッサージクッションで背中や肩、腰をマッサージしたり、エアータイプのフットマッサージャーでむくみがちな足をもみほぐしたりということが手軽にできます。ヒーター付きだったり、思いのほか強い力でもみほぐしたりするので、もしかするとかなり電力を使うのではと心配しましたが、マッサージクッション使用時にディスプレイ部の表示を見てみるとわずか11W。なるほど、だから「毎日15分使用して電気代1か月約4円」と説明書に書かれているわけですね。
ヒーターで足先を温めつつのフットマッサージャーも21Wという表示。さらに1人掛けのソファ型のエアーマッサージャーにも使ってみましたが、問題なくエアーが膨らんで腰の部分も温まり、快適な使い心地に。ディスプレイで確認するとこちらも55W と表示されていました。
“ほぐし家電”は消費電力も少ないですし、使いたい時に使いたい場所で手軽に使えるのがいちばんなので、ポータブル電源との相性はかなり良さそうです。
マッサージクッションをお気に入りのソファで手軽に使えて大満足
エアータイプのマッサージソファをアトリエの隅に置いてあったのですが、延長コードでさえ届きにくい場所のため長らく“普通のソファ”状態に。ポータブル電源のおかげで復活できました
長く愛用しているフットマッサージャー。こちらも延長コードにつなぐよりも断然ポータブル電源のほうが手軽です
フットマッサージャー使用時も21W程度の表示
昨年春くらいからのマイブームがホームソーイングです。子育て真っ最中の時にはお道具箱用のバッグや給食袋、上履き入れ、雑巾など「作らなくてはいけないもの」のためのミシンで楽しむ要素は少なかったのですが、ステイホーム中にファブリックやワンピースなどのリメイクに目覚め、今でもすき間時間に楽しんでいます。
昨年使っていた超小型のものは電池でも動くコードレス仕様でしたが、今年新たに導入した電動ミシンは一回り大きくなって機能も充実している分、コードレスというわけにはいきません。そのため例によって延長コードが登場していました。でも「テーブルにミシンを持ってくる」→「延長コードを出してきて、それをコンセントにつなぐ」→「ミシンにつなぐ」という3ステップが面倒なんですよね。「電動ミシン+ポータブル電源」なら、まるでコードレスのような手軽さで使えます。というのも、ポータブル電源そのものが、アトリエのテーブルのすぐ近くのワゴンという定位置にあるから。何事も動線が少ないのが一番です。
そしてもう1つ、便利だなあと感激しているのが、使いたい場所でヘアアイロンが使えることです。アトリエでテレビや雑誌等の撮影をすることが多いので、ヘアスタイルの手直しが簡単にできると大助かり。ちなみに私は使用しているものは「0~230W」と表示されていますが、立ち上がり時はそれを超えて一瞬ですが450Wくらいまで上がります。「BN-RB62-C」は出力500Wですし、瞬間最大出力は1000Wということなので許容範囲ということでしょう。温度が安定すると100W以下(30~70W程度)の表示になるのでドライヤーのように電力をたくさん使うものではないのですね。
こんなふうに日頃からポータブル電源に慣れ親しんでおけば、本体への充電忘れなどの心配もなくなるに違いありません。それに愛着を持って使えるというのもうれしいことですよね。もしものためにも安心で、デイリーユースにも役立つ“ポータブル電源のある暮らし”をあなたもぜひ。
ミシン+ポータブル電源なら、まるでコードレス仕様に。
すき間時間にホームソーイングを楽しみたいという時にもハードルが一気に下がります
アトリエで撮影があったりするときに髪を巻き直したいと思うこともしばしば。
コンセントの位置を気にしないで鏡のある場所ですぐにヘアアイロンを使えて便利です
※画像はBN-RB62-Cを使っています。
※本機を不安定な場所に置かないでください。必ず、平坦で安定した場所に置いて使用してください。
※本機の通風孔は、安全上絶対にふさがないでください。また、本機の各面から5cm以上スペースを空けてください。
※心臓にペースメーカーを装着している方は使用しないでください。ペースメーカーが、本機の影響を受ける恐れがあります。
※本機は防塵・防水仕様ではありませんので、ほこりや水、海水などがかからないように注意してください。また、手がぬれた状態で本機を操作しないでください。降雨時、降雪時、降霜時の使用は、事故や故障の原因となりますので、ご注意ください。
※給電する機器の充電制御や充電状況、環境などにより給電できない、または急速充電にならない場合があります。
家電ライフスタイルプロデューサー
神原サリー
SALLY KAMIHARA
新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。
東京・広尾に家電アトリエを構え、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。
暮らしの中でどのように役立つかといったライフスタイルをトータルで提案している。テレビ・ラジオなどメディア出演も多数。
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