医用モニターに必要とされるDICOM Part14で規定されたGSDF(Grayscale Standard Display Function)に準拠した表示性能やキャリブレーション機能など、JVCの医用モニターに搭載されている独自の技術やさまざまな機能をご紹介します。
ダイナミックガンマ(特許第6277984号)
当社独自のダイナミックガンマ機能(特許第6277984号)は、画面内に混在するモノクロ画像とカラー画像を自動的に識別し、それぞれに最適な輝度および階調(Gamma2.2、DICOM part14)で表示を可能とします。超音波・内視鏡・病理・核医学といったさまざまなカラー画像をリアルタイムかつ最適に表示します。
ターボルミナンス
ターボルミナンスは、一時的に画面輝度とコントラストを最大値まで引き上げ、識別できるグレースケール階調を拡大させる機能です。低コントラストの病変を見つける必要があるマンモグラフィや胸部画像診断などに貢献します。
本機能は単に輝度のみを上げるだけではなく、医用画像表示に求められるDICOM GSDFを維持したまま同時に高輝度・高コントラスト化も実現しています。
サブピクセル独立ドライブテクノロジー(特許第4773522号)
当社独自のサブピクセル独立ドライブテクノロジー(特許第4773522号)は、従来1つの画素として駆動し表示していた3つのサブピクセルをそれぞれ独立駆動することにより、超高精細表示を実現した技術です。
*サブピクセル独立表示には サブピクセル独立ドライブテクノロジーに対応する専用ビューワーが必要です。
特殊ARコート
特殊AR(アンチリフレクション) コートは、従来のLCDの表面処理と比較し、フォーカス・ノイズ・コントラスト・視野角特性に優れ、フィルムのように締まった黒と鮮鋭度の高い表示を実現します。
ガンマ特性・色温度・輝度を正確に調整するキャリブレーション機能
医用モニターは、DICOM Part14で規定されているグレースケール表示関数"GSDF"に準拠したグレースケール特性での画像表示が要求されます。JVCの医用モニターはモニターの輝度・色度・階調特性の調整を行うためのキャリブレーション機能を搭載しDICOM GSDFに忠実なグレースケール表示を実現しています。
輝度安定化システム λ-Sentinel (ラムダセンチネル)
λ-Sentinel は、画面上に搭載されたフロントセンサーで輝度の監視およびフィードバックを行うことにより、高精度な輝度の安定化を実現する当社独自のシステムです。起動時や環境温度、長年の使用による輝度の変動を自動的に補正し、常に安定した輝度での画像表示を提供します。
グレースケール表示精度のリモートチェック&キャリブレーション機能
オプションのPM Medivisor(ネットワーク対応表示品質管理ソフトウェア)と連携することで、同一ネットワーク上にあるマネジメントターミナルにおいて、ディスプレイ内蔵の輝度センサーから収集した輝度データをもとに、グレースケール表示精度解析とリモートキャリブレーションの実行が可能です。結果は、受入・不変性試験結果やディスプレイの資産情報などの情報とともにPM Medivisorで集中管理され、管理者に提供されます。
リーディングライト
リーディングライトは、手元にあるキーボードやマウスを照らすことができる照明です。暗室での読影を作業をサポートします。
■搭載機種
CL-S1200、CL-S600、CL-S500、CL-S500 Dualstand、CL-S301、MS-S500、MS-S500 Dualstand