2021 March
ワイヤレスイヤホンは「Bluetooth」という無線通信規格でスマートフォンと接続されています。だからスペック表記を確認すると「Bluetooth」対応という項目があるはずですが、その近くにこんな項目もありませんか?
「対応プロファイル」
「対応コーデック」
これらはBluetooth対応の内容についてのより詳しいスペックです。特に「コーデック」は製品選びでも大切になります。
まず「プロファイル」は、その製品がBluetoothのどんな用途に対応しているかを示すものです。ほぼすべてのワイヤレスイヤホンのスペック欄には、
●A2DP:ステレオ音声データのストリーミング
●AVRCP:リモコン操作
●HFPまたはHSP:電話等での音声通話
への対応が記載されています。音楽再生・リモコン操作・通話に対応しているというわけですね。それらへの対応は基本中の基本ですから製品ごとの違いはなく、製品選びのポイントにはなりません。
対して製品選びのポイントになるのは「コーデック」。こちらはA2DPでスマホからイヤホンに音楽を伝送する際に使う「音声圧縮方式」のことです。
Bluetoothで無線伝送できるデータ容量には限りがあるので、音楽再生時には、スマホ側では音声データを圧縮して容量を軽くしてからイヤホンに送り出す処理、イヤホン側では圧縮されたデータを受け取って音声データとして復元する処理が行われています。その圧縮と復元の方式が「コーデック」です。
そしてここでは、「送り出すスマホと受け取るイヤホンの両方が同じコーデックに対応していないとそのコーデックでの伝送はできない」というのも重要になります。
それを踏まえていただいた上で、コーデックの種類として最も基本的なものは次の3つです(これ以外にもBluetoothのコーデックは存在しますが今回は基本的な3つの紹介にとどめます)。
●SBC:対応必須の基本コーデック
●aptX:より高音質なコーデック
●AAC:iPhoneも対応する高音質コーデック
SBCはどのスマホもどのワイヤレスイヤホンも絶対に対応している基本コーデック。SBCでの接続はどのスマホとイヤホンの組み合わせでも確実に行えます。
aptXは、音声圧縮処理に伴う音質の低下をSBCよりも少なくできる、いわゆる高音質コーデック。Androidスマートフォンはこれに対応するものが多いです。
AACも同じく高音質コーデックのひとつで、iPhoneはこちらに対応しています。
ということは、もうおわかりになったかと思います。ワイヤレスイヤホン選びにおいては、
「aptXかAACの片方にしか対応していないイヤホンは、それとスマホ側の対応コーデックが一致しないと性能を発揮しきれない」
ことに注意する必要があるのです。例えば
●イヤホン:SBC&aptX対応
●iPhone:SBC&AAC対応
の組み合わせだとSBCでしか接続されず、イヤホン側のaptX対応がまったく生かされません。
ワイヤレスイヤホン選びの際には、イヤホンと自分のスマホ、両方の対応コーデックをしっかり確認しないともったいないことになってしまうかもしれません。ご注意を!
高橋敦
Takahashi Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。
趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。
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